2/28 第10回 SCJSF&JABAフォーラム 【SCJSF】
第10回 SCJSF&JABAフォーラム *SCSN@UCLA はSCJSFと名称を変更しました
孫崎享講演
「日米同盟と日本の安全保障」
第10回SCJSF&JABAフォーラム特別記念講演会のご案内です。今回は 元外務省国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授、「日 米同盟の正体」や「外交と情報」等多数 の著書でも知られる、孫崎享氏に現在の日米関係及び、日本が取るべき安全保障の道筋について考察すべ く、「日米同盟と日本 の安全保障」のテーマで講演していただくことになりました。皆様の参加申し込みをお待ちしております!
日時: 2月28日(日)2PM-6PM(1:30PM開場)
会場: UCLAキャンパス, Anderson School of Management, Room C315
参加費:10ドル
参加申し込み:以下のテンプレートをご利用の上、japanesescholarsforum@gmail.comま でお申込み下さい。
1. 氏名 (フルネームで)
2. 所属 (大学名と学部名。企業の場合は会社名と部署名。)
会場へのアクセスについて は当ホームページを御覧下さい: http:// www.scj sf.org
【講演内容要旨】
1. 日本の安全保障環境についての情勢認識
日本の安全保障をめぐる環境は米国の対日要請の変化、中国の大国化、北朝鮮のミサイル・核兵器開発と進展等従来の対応の変革を迫る状 況が生じており、抜本 的な情勢分析と政策の検討が要請されている。まず、米国に関しては、米国は日米同盟を(1)対象地域を極東 から世界全体(2)理念を 主権尊重、武力使用の 抑制を基本とする国連憲章から、国際安全保障環境の改善のために積極的に軍事行動をする (3)自衛隊に関してはその積極的関与を求め る方向に転換し、オバ マ政権もこの姿勢を強めている。また中国に関しては、地域格差 からくる政治不安、環境問題、水資源の不足等様々な問題を抱えているが 経済発展が進んでいく ことは間違いなく、一試算に基づけば購買力平価ベースで二〇二〇年には日本の四倍、三〇年には五倍、かつ米国を上回ると予測される事 態となっている。具体 的数値が如何なるものになるかは不確定であるが、百数十年ぶりに日本は、日本より強力な中国と隣り合わせる 事態に直面していく。北 朝鮮に関しては、ミサ イル・核兵器開発が一段と進み、北朝鮮の対日発言には極めて先鋭的なものがあり、「平 和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、わ れらの安全と生存を保 持」することだけでは限界があることを示している。
2. 鳩山政権の誕生
この中、選挙中「CHANGE」をスローガンとした鳩山政権が誕生した。その政 策はいまだ明確ではないが、(1)インド洋 への自衛隊給油活動の停 止、(2)普天間基地移転の見直し、(3)アジア共同体の提言を行った。 こ うした動きに対して米国政府はゲーツ国防長官、キャ ンベル等が自民党時代の約束 を守らなければ日米関係は壊れると強い態度で臨んだ。他方ナイ、ア イケンベリーなどが現政権内の強硬路線は日米関係のより重要な物を 壊すとの批判を行って いる。
3. 日本のとるべき道
日本の安全保障を見るに、中国、ロシア、北朝鮮の軍事的脅威に、軍事的手段で対抗するこ とはほぼ不可能である。米国の「核の傘」にも その有効性に限界があ る。この中、経済的結びつきをつよめ、中国が日本を軍事的に攻 撃すれば、巨大な経済的被害を得、これが中国指導層の政治基盤を弱める システムを作ることが最も有効な抑止力となる。
【講演者略歴】
孫崎 享(まごさき うける)氏
1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。英国(二回)、ソ連(二 回)、米国(ハーバード大学国際 問題研究所研究員)、 イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン 大使を歴任。国際情報局長時代は各国情報機関と積極的に交 流。2002年より防衛大学校教授。この間公共政策学科長、人文社会学群 長を歴任。2009年3月退官。著書に『外交官』(あ いうえお館)、『カナダの教訓』(ダイヤモンド 社)、『日本外交―現場からの証言―』(中央公論新社)。『日米同盟の正体』(講談社、2009年3月) 、『外交と情報』(PHP2009年 10月)。うち、『日本外交―現場からの証言―』は山本七平賞を受賞。また『日米同盟の正体』は週刊東洋経済09年上半期政治書ベ ス ト2。7刷計27000部。 NHKラジオあさいちばん「著者に聞きたい本のツボ」に出演。放送の模様は同ウエブサイトで視聴可。 Amazon の日米安全保障関係では7ヶ月間トップ。
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