開催報告 SFF2009【学生団体BRASS】
SFF2009【学生団体BRASS】
フリーペーパーを傍らに置き、これから始まる祭典を心待ちにしている学生や社会人。そんな人たちで約400を収容する会場はほぼ満席になっていた。12月20日(日)THE GRAND HALL品川。この場所で学生団体BRASS主催によるStudent Freepaper Forum2009(以下、SFF2009と略)が開催された。SFFは全国唯一の学生フリーペーパーの祭典である。
学生団体BRASSの名前は『the bridge to raise student`s social value(学生の社会的価値の向上の架け橋)』から生まれた名前であり、「学生の社会的価値向上のための架け橋を創る」というVISIONのもと、フリーペーパーの魅力を伝え続けている。その活動の一環として開催されたのがSFF。2009の今回でSFFは第4回を迎える。
日本では現在、約1200誌、年間3億部近く発行されているほど、フリーペーパーは大規模な媒体となり、注目を集めている。そんな中で唯一のフリーペーパーのコンテストであるSFF には、当然のように多くのフリーペーパー制作団体の申し込みがあった。第1次審査及び第2次審査を行い、そこを勝ち抜いた上位5つのフリーペーパー制作団体がSFFで決勝プレゼンテーションを行った。審査員はフリーペーパーの価値を高く評価する、大学の教授やメディア系の社会人など、社会で活躍する方たちで構成されていた。
上位5団体を簡単に紹介する。
【誌名】SPOCK
【団体名】学生投資連合USIC
【内容】就活情報や社会問題などをとりあげることで、社会の原動力となっている金融・投資・ビジネス、またその面白さや重要さを伝えていく内容を扱っている
【誌名】vista
【団体名】vista project team
【内容】読者に新たな視野から日本を見つめなおしてもらう手助けをするため、海外に取材するなどし、国際問題を扱っている
【誌名】Cue
【団体名】早稲田大学Cue編集部
【内容】大学生にきっかけを与えるため、ファッション誌とカルチャー誌、大学生とカルチャーを繋ぐ懸け橋になる内容を扱っている
【誌名】PARTNER
【団体名】PARTNER
【内容】美大生に刺激を!というコンセプトのもと、全国の美大生の表現の場としてクリエイターやファッションの情報を中心に扱っている
【誌名】早慶本
【団体名】就職活動BOOK委員会
【活動】早慶の若手OB社員、人気企業経営者へのインタビュー、彼らからのメッセージなど、早慶の就活生向けの内容を扱っている
コンセプト、クオリティ、経費、協賛などフリーペーパー制作に関わるあらゆる点が採点の基準となるが、とくに、協賛する企業に効果があるか(企業はお金を出してまで協力する価値があるのか)という企業側の視点、読者という需要を確保できるのか(読みたい人がいるか)という読者側の視点、そして、そのどちらかに偏るのではなく、かつ、自分たちが伝えたいことも盛り込めているかという制作団体自身の視点。この3つの視点が重要だった。どれが欠けても良い評価に繋がらない。
5団体は自分たちのフリーペーパーについて、そしてフリーペーパーへの想いをプレゼンする。どの団体も伝えたいことが多く、プレゼンの時間が足りない様子だった。審査員の制作者への質問が飛び、真剣に受け答えをする学生たち。審査員も真剣に学生たちの言葉に耳を傾けていた。
全てのプレゼンが終了し、順位を決定するため、審査員の話し合いが行われた。結果発表の時間になり、壇上に緊張した面持ちの5団体の代表が横一列に並ぶ。会場内の雰囲気が張りつめる。審査員長の松下和弘さんが結果を発表すべく、口を開いた。
【第3位】 vista
審査員からのコメント:野心的な活動で、これからの可能性を秘めている。
【準優勝】 Cue
審査員からのコメント:等身大の作品で、ローコストで他の人もできるという勇気を与えてくれた。
【優勝】 PARTNER
審査員からのコメント:審査員満場一致だったことからもわかるように、ずば抜けていた。ビジネスモデル、クオリティ、他の追随を許さない。これで2年連続の優勝であるが、レベルをキープしたどころか、レベルUPしてかえってきた。並じゃない。
優勝したPARTNERの代表は、目に涙を浮かべながら、ゆっくりと、話した。
「今、感謝が、心にあふれています。一緒にやった人。BRASSのスタッフ。審査員の人たち。本当に、ありがとうございます。PARTNERとの出会いは、偶然の出会いでした。学校においてあったPARTNERのフリーペーパーを見つけたこと、これが偶然の出会い。それから、PARTNERの一人として活動し始め、大変つらいことがあり、正直やめてしまいたい、と何度も思いました。しかし、今、この場所でこう話していて、思います。パートナーに偶然出会えて良かった、ありがとう、と」
PARTNERはオーディエンス賞も受賞した。審査員とオーディエンス、満場一致でPARTNERの優勝となった。会場の誰もがPARTNERを拍手で称え、SFF2009は幕を閉じたのだった。
【編集後記】
SFF2009全体を通して、審査員の言葉の中に「継続」という言葉が出てくることが多々あったという印象がある。
「ルール上順位をつける。が、ここにいるあなたたちはファイナリストである自負を持ってください。そして何よりも、日々精進、これから『継続』することが最も大事です」
「今年は開催が危ぶまれたがBRASSの尽力によってSFFが開催できた。大変だが来年も『継続』していきましょう」
SFF2009は「(BRASSのVISIONである)学生の社会的価値の向上のための架け橋」の一つを十分に達成した。しかし、その架け橋もまだ大きくなる可能性を秘めている。SFFが長く「継続」していくことで一回一回その架け橋が大きくなって欲しい。BRASSならそれができるはずだ。
※フリーペーパーとは広告収入をもとに定期的に制作され、無料で配布される冊子のことである
※文章の流れ上、割愛したが、順位のほかに特別賞もあったので記しておく
新媒体賞 NEWTRAL
デザイン賞 サステコ
地域活性化賞 WATCHa!!
オーディエンス賞 PARTNER
(記事制作:よーじ)
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